経営者を急かせる従業員
経営者の姿勢が企業の業績に反映されるということは、どのような規模の会社であっても成り立つ法則であると感じています。経営者が怠けているとそれを見た従業員は同じように怠け癖がつくし、経営者がエネルギッシュに事業目標に向かっていると、従業員もそれに感化されて日々の行動に現れていきます。
ですが、経営者も人間です。
常に頑張って仕事に取り組んでいるかというと、そうではない時もあるのも事実です。
目の前の仕事が忙しい、新しいことをする時間がない、と言うような言い訳も経営者であれば誰かから怒られることもなく、まかり通ってしまうというのが実際のところではないでしょうか。
しかし、それでは会社は成長しませんし、発展のスピードは遅くなる一方です。
世の中の中小企業の中には、パートタイムの事務員さんであっても経営者が怠けていると、その経営者のお尻を叩くという行為をする従業員さんはいらっしゃいます。
先日もクライアントに訪問したときに、経営者はあるパートタイムの女性の方に「社長、前言っていた事はどうなったのですか?」「何故、そんなに遅いのですか?早くしてください!」と、急かされている光景を見ましたが、これは企業にとって非常に健全な姿であると私は感じました。
経営者は従業員から自身の行動を指摘されることを嫌がってはいけません。
そこでイラっとするのではなくて、自分は従業員からそのように見られているのかと反省し姿勢を正さなければいけません。
経営者の姿勢を正してくれる従業員というのは貴重な存在です。
皆さんの会社には経営者に意見をする従業員はいらっしゃいますか?
もしいないのであれば、意図的にそのような従業員を作るという事も必要ではないでしょうか?