固定比率

固定比率とは、固定資産に投資した資金がどの程度自己資本でまかなわれているか測る指標のこと。

計算式

固定比率 = 固定資産 ➗ 自己資本

解説

固定比率は、現金化するまでに時間を要する固定資産が、どの程度、返済義務のない自己資本に賄われているかを比率化することで、安全性を測ることができる。

例えば、建物の購入資金を、100%銀行から借入金で調達した場合、当然、銀行への購入資金分+利息の返済義務が生じる。また、建物を購入した時点で借入により調達した手元キャッシュは0になる。返済が開始すれば、返済分のキャッシュアウトが生じ、キャッシュフローは悪化する。つまり、返済金額以上のキャッシュを建物から得ることができなければ、常にキャッシュは減少し、倒産リスクとなる。

反対に、建物の購入資金を、100%自己資金とした場合、返済義務がないため購入時以外はキャッシュアウトが生じない(*この例では修繕費などの建物維持管理費は考慮していない)。つまり、仮に少額であってもキャッシュアウトよりもキャッシュインが上回るため、倒産リスクは極めて小さいと言える。

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